スチームボーイ [映画・DVD鑑賞記録]
大友克弘と聞いて心が躍ってしまうのは、おそらく30代。
パリ万博を舞台に、武器商人の財団と大英帝国が超高圧蒸気のカプセルをめぐって火花を散らす。主人公は考える。科学の目指すものは何なのか。
質感重視のCGがたまんなくかっこいいし、蒸気機関がメインだからバルブとかパイプとかそんなアナログな機器群に、どきどきしてしまう。出てくる機械類も昔の図録に出てくる発明家たちの図版をイメージしていて、レトロな楽しみ。人物描写は、時間足らずのような気がしました。あまり感情移入できず。総じてフツーでした。あい。
「科学の目指すものは何なのか」・・・・主人公が、エンディングで微笑みながら「まだ始まったばかりだ」とつぶやくけれど、その先には暗雲がたちこめているのだ。やれやれだよね。
ただ・・・・・どんなに面白く見ていても、宮崎駿の作品と比べられてしまうだろうなあ・・・・・と感じてしまった。飛行メカや空飛ぶ要塞・・・・・「あ、これって三角塔」「ラピュタの空中都市だあ・・・」「歩く城だあ・・・・」って。
「ハウルの動く城」よりも公開が早かったようなので、それは一つ救いなのかもしれないけど、ちょっとできの割には不幸な感じもする作品なのでした。
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