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西の善き魔女 [ママ教師おすすめ本【中学生】]

西の善き魔女〈1〉旅立ちの巻

西の善き魔女

  • 作者: 荻原 規子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本
1年生の読書好きの女子が「これは面白い!」と、興奮してお勧めしてくれてたのを、やっと最近読むことができました。
面白い!
(すばらしいよ、ういちゃん!)
自分の出自を知ることなく育った少女の冒険譚。というと「はいはい」って思っちゃうかもしれないけど、ベースは「知的欲求」と「自分を信じること」への強い思い。それが権謀術数渦巻く王侯貴族の世界で繰り広げられていくわけで、結構骨太。きゃしゃに見えて骨太な話ですことよ。後半はかなりSF風味も増してきます。
さらに、そこにラブストーリーと腐女子的話題も加わって、女子をとりこにする要素満載。
 
もともと、ライトノベル系の文庫からスタートしたようで、途中「ああ、女子向けだなあ~」という箇所もあります。しかし、文章が浮ついていないところが、きちんと児童文学。大人にもかなり面白いゆえんではないかしら。
単行本だと4巻までで完結。本編は3巻で終了、残りは外伝扱いですが、4巻の外伝は、実質的な最終章になっており、これはSF。ファンタジーの装丁したSF。たまらん。(まあね、SFとしてはちょっとばかし手薄ではあるけど)
 
あ、本編の各編のサブタイトルが「秘密の花園」「薔薇の名前」「世界のかなたの森」「闇の左手」。ひゃー。

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