ちはやふる [Fav, コミックス]
文科系スポーツ!
仲間と一緒なら強くなれる!
スポーツコミックの定石を、競技かるたで。
きっとどこかでやったことのある「百人一首かるた」。場にばらまくんではなく、きちんと向き合って、札をならべて挑むのが競技かるたっす。
特にとりえもなかった少女ちはやと、かるた名人を目指す転校生、新。ちはやをちょっと意識してる秀才、太一。3人は、競技かるたを通じて心が触れ合っていく。
すんげー、熱い!!でもって、絵もきれい!王道少女マンガ!
実は選択授業で百人一首やってます。生徒に勧めます。うし。
現在3巻まで刊行中。
リストランテ・パラディーゾ [Fav, コミックス]
秘密 [Fav, コミックス]
画期的と言われるその捜査方法であぶりだされていくのは、極限にいる人間たちの、秘密。
琉伽といた夏 [Fav, コミックス]
- 作者: 外薗 昌也
- 出版社/メーカー: 集英社
- 全4巻
揺らぐことにより新たに気づき見つめる、愛すべき者たち。
いや、基本としてはそうなんだけど・・・・この話の中じゃ、若者たちがいたるところで頬を染めてますから・・・・青春物語なんです。いや、もう好きです。
ドラゴンヘッド [Fav, コミックス]
極限状態において、人間はどんな反応をするのか、というのがパニックものの映画・小説のテーマではないかと思うのですが、これもその一つ。コミック慣れしていれば、中学3年くらいならいけます。
高校生のテルは、修学旅行からの帰途、トンネルを通過中の新幹線の車中で原因不明の衝撃に襲われます。そして生き残ったのは3人・・・・。「東京へ帰ろう」とトンネルを脱出するものの、どこもかしこも壊滅した世界。かろうじて生き残った人々が、コミュニティを形成してはいるのですが・・・・・
一体何が起きたのかも、これから何が起きるのかもまったくわからない状態の、恐怖と隣り合わせの日々。そして、少しずつ壊れていく人々。この恐怖を、いかにして克服すべきなのか・・・・・・。
映画にもなったけど、コミックの方が、かき立てられる想像力。中盤までは見事だなあっと思います。
惜しむらくは、最後の方がなんだか消化不良。・・・・気をもたせるだけもたせといて、それで終わり?みたいな感じなので。うう~む。
映画はいいや、どーでも^^;)
MASTERキートン [Fav, コミックス]
読んでると、勉強するのも悪くないな・・・って、なんだか思えてくる不思議なコミック。
元イギリス軍の優秀な特殊工作員という過去を持つ、大手損保会社の保険調査員、平賀キートン太一。保険調査員とは、保険がかけられていた物や人の自己や死亡の報告に、嘘がないかどうか調査をする人物だ。そんな彼のもう一つの顔は、壮大なテーマを研究し続ける考古学者。一見ぼやっとした、中年男の太一だが、調査員は、しばしば命の危険を伴うハードな仕事だ。
しかし、彼を窮地から救うのはいつも、軍隊の経験と、歴史への畏敬と好奇心。世界各地を舞台に、読みきりの形で話が進みます。何巻から読んでも楽しめるのも魅力。
栄光なき天才たち [Fav, コミックス]
栄光なき天才たち (1~18)【中学生におすすめ】
- 作者: 伊藤 智義, 森田 信吾
- 出版社/メーカー: 集英社
ベルと同様に電話の発明をしておきながら、ほんのタッチの差で特許の届出に先を越されてしまったエリシャ・グレイ。
その年、ヨーロッパ一のチームと言われながら、飛行機事故でメンバーのほとんどを失ってしまったマンチェスターユナイテッド。
自らの夢のためにロケット開発に携わっていながら、世界大戦の渦の中でミサイル開発を余儀なくされたり、国を追われたりと翻弄される技術者たち・・・。
タイトルどおり、一度は栄光を手にしながらも、あるいは栄光の一歩手前で忘れ去られていった人々に光をあてたコミック。逆プロジェクトX、として読むこともできる。事実は小説より面白いかもしれないと思える短編集。
瞬きもせず [Fav, コミックス]
かよちゃんと紺野くんは、どこにでもいる。【中学生女子おすすめ】
瞬きもせず
- 作者: 紡木 たく
- 出版社/メーカー: 集英社
大げさな描写や、人物がやたらともりあがったり、性体験を急いだりする描写が多い恋愛コミックの中で、これは実に淡々と、丁寧に人物の気持ちを描いてる。
優等生でもない、不良でもない、オタクでも、学級委員でもない、特別人気者でもない、ごくごく普通の二人、かよちゃんと紺野くんの恋。
授業と、部活と、お互い目が合ってきゅんとしたり、落ち込んだりする毎日。
高校を卒業後、都会に進学・就職した彼らが、故郷を振り返る姿も、決しておおげさではないけど、胸に迫ってくる。丁寧な描写の積み重ねの妙なんだよなあ。
中高生にとって、恋は大事件なんですよね。いや、大人でも。
女子高生雑誌の、若さはbody!つーか、若さ=スタイルって雰囲気の表紙を見ると、それはそれで一つの正解か、と思いつつも、”煽られない”若者の恋は、マイペースに自分と相手の心の距離を測っているはずなんだ。若者よ、素敵な恋をしてくれっ!!
(・・・・・携帯電話のない時代の話なんだよね、すでに・・・・・)
ES(Eternal Sabbath) [Fav, コミックス]
- 作者: 惣領 冬実
彼が、唯一心を読めない女性:未祢。二人の出会いは、シュロの心の開放と同時に、二人が守ってきた平穏な世界の崩壊を招くのだ。
にもかかわらず、研究者たちの善意の中で育ち、その能力(副産物なんだけど)を濫用することなく、市井に埋もれて暮らしているの。対してもう一人、同じように生まれたシュロという少年が登場するんだけど、こちらはひどい。むごい。
この二人の差に、やはり「愛情」という要素が大きく関わってくるように思えるのさね。
中に虐待ループにはまっちゃった親子とのエピソードがあるんだけど、合わせ鏡のように、本編と絡む見事な展開。かなり完成度の高いサスペンスだと思います。
作者の絵が、とにかく美しい。少女漫画の人はほんとに絵がきれいだもんね。
そこへきて、ハードなストーリー展開に、首から血がびゅっ!てな感じ・・・・日本人離れした人物の顔もあいまって、SFサスペンスの味わいが増しますです。
それから、遺伝子という未知であり、基本であるものをいじることへの畏れを感じずにはいられませぬ。
映画にしても面白そうだと思ったけど、アクションなんかのけれん味には欠けるので、ここは秀作コミックでストップして・・・・・・・ドラマだったら演出しだいでかなり面白くなるかも。そのときは是非シュロは竹之内豊で・・・・・・・*^^*。
遺伝子操作ものコミックといえば、同時期に『YASHA』がありました。こちらも後ほど。
DEATH NOTE [Fav, コミックス]
報い、というものが本当にあるならば。
犯罪者に確実に死がもたらされるならば、犯罪は抑止されるであろう・・・・・・非常に明快な仮定のもとに、純粋な正義感のもとに開始された主人公:月(ライト)の犯罪者掃討作戦。
しかしそれは、ノートの力を自分の力と思い始め、彼自身が警察の捜査対象になったときから目的をはずれていく。
あちこちの書評で読んだように、各国警察の強力なブレーンであるL(エル:本名不詳)との、腹の探り合いが面白かったです。というより、テキストの洪水に溺れながらページを繰る感じ。テニスのストロークにのせてのモノローグは圧巻です。
あれは、本当に少年誌、しかもあの「ジャンプ」の連載だったのか?「One Peace」と同じ雑誌でいいのか^^;)
小学生は、理解・・・・できるわけないよなあ。それだけに簡単に人が死んでいくストーリーでのラストが、気になっていました。(とっても職業的感覚)
ともあれ「ジャンプ」の目玉連載にもかかわらず12巻で完結させた潔さを買いたいと思います。ラストも、あれで良かったと。話の中で感じる細部の綻びすら、月の心の動揺を表しているようにも思えなくもない。(好意的解釈)
面白いのは、やはり前半ですね。
主人公の名前、夜神月。うわーお、『たまひよ』の読者もびっくり。
同人誌のペンネームみたい・・・・・・・しかもこの名前が18歳なんだから^^)
普通のお父さん、お母さんなのにな~~。なんて見方も面白い、全12巻だす。