プラネテス [Fav, コミックス]
プラネテス (1~4)【中学生におすすめ 2年~】
- 作者: 幸村 誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/01
- メディア: コミック
耐用年数をすぎて「ゴミ」として衛星軌道上を漂う人工衛星の成れの果て「デブリ」。この回収を仕事にしている人々・・・・・もちろん現代の仕事じゃないけどね。ゴミ回収とはいえ、宇宙服一つで自分の身を守らねばならない。そんな場所で。
彼らはなぜそこで生きようとするのだろう。
何をもとめて宇宙に出るのだろう。すぐ隣にある虚無。
妻をロケット事故で失った男。
木星往還船の乗組員に焦がれる男。
地上に夫と子供を残して働く女。
愛を信じて疑わない女。
派手な戦闘も、怪しげな宇宙人も(いるにはいるが)でないけど、宇宙を舞台に、人間や愛について、静かに考える一編。
描かれている宇宙と地上の暮らしのギャップが、松本零ニの漫画を思い出します。きっとどんなに科学が発達しても、日本人は畳で生活してるんだろうなあ。
いや、そうあってほしい。そうあってほしいぞ!
寄生獣 [Fav, コミックス]
寄生獣―完全版 【中学生におすすめ 3年~】
- 作者: 岩明 均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/01
- メディア: コミック
おれたちの頂 [Fav, コミックス]
高校生(当時^^;)のコミックファンの常として、登場人物の顔がいい!というのが読むときの最大条件ですよね。これはもう申し分なしの男前ぶり。
卓越したロッククライミングの技術をもつ恭介は、勉強よりも登山!自分の感情に正直な、とってもわかりやすい直情的な少年。
恭介になぜか気に入られて、登山の魅力にはまってしまう邦彦は、勉強家の慎重派。恭介に鍛えられて、邦彦はどんどんその登攀技術を高め、2人は最高のザイルパートナーになっていきます。その先は、その先は・・・・いや、話せないっす。
また、荒削りで力強い作者の筆致は、日本アルプスや、チョモランマなどの山の描写や、岩をつかむ手を、実に魅力的にみせます。
キャラクターもストーリーも、少年漫画の王道をいく感じだけど、登山モノというのが当時のワタシには新鮮で、登山やロッククライミングの本を借りてきては勉強。結果、自分は登らないくせに、用語だけはいろいろ覚えてしまいました。
男子が好きなものに夢中になってる姿、というのは、なんでこんなにも魅力的なんでしょう。女子には少ない姿ゆえなのかしら。
もしも家の本棚にあったなら中学生にもおすすめ。地味だけど、あまりのかっこよさに感動できるのではないかと。
作者は現在『週刊モーニング』で「イカロスの山」を連載中です。
作者久々の登山モノ。
★当時でていた単行本は古書店でさがさないといけないみたいです。Amazonでも、ユーズドの出品ばかり。オンデマンド版はhttp://www.comicpark.net/で入手できそうです。